専門看護師と災害支援ナースの違い

災害が起きたときに看護を行うのが災害支援ナースです。
看護職能団体の一員として災害が起きた被災地に足を運び、医療スタッフのサポートや被災者のケアをします。
被災者の健康管理を目的とし、医療や災害看護の提供をする役割です。

まず、災害のレベルに合わせて各都道府県の看護協会がナースを派遣します。
レベルは1から3までに分かれていて、数字が大きいほど災害の規模が大きく、必要とする支援も多くなるのです。
災害が発生してから3日目なら1ヶ月間の派遣が行われ、全国から看護師が集まります。
災害看護師になるためには各都道府県の看護協会に所属し、実務を5年間、所属している医療機関などの所属長の承諾が必要です。
研修などを定期的に受けて災害時に備えておくことが重要です。

また、専門看護師とは、公益社団法人日本看護協会に認定されている資格です。
患者さんやその家族に対して質の高い看護を行い、特定の分野の知識や技術を持っていると認定されている看護師が取得しています。
患者さんのケアだけでなく、家族や地域と連携して看護を行い、医療現場の人材育成にも携わります。

専門看護師になるためには看護師の国家資格に合格し、大学院でもさらに2年間学びます。
そして看護系大学修士課程を修了し、指定された単位を取ります。
5年間の実務経験のうち、3年間は専門分野に関わることも条件です。
書類審査での選考に通過すると筆記試験が行われ、合格すると専門看護師になります。
資格更新のためには常に専門分野の研究をし、知識や技術を磨く必要もあるのが特徴です。